(2)地域でできる食品ロス削減運動 ~フードドライブの取組報告から~
一般社団法人 北海道消費者協会総務・組織連携グループ 総務調整部長 道髙 真理 様
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本日は, 「温室効果ガス排出量削減に係る推進会議」ですので, 「ドローダウン」という本をご紹介します. この本は, 井出留美さんもご紹介していましたが「地球温暖化を逆転させる100の方法」ということで, 世界の識者200人ほどが集まって, 実際にこの地球温暖化を元に戻す, 逆転させる実現可能な具体的な解決策をランキングしています. その中で3位に, 「食品ロスの削減」があります. みなさん消費者ですので, 身近に簡単にできることということです.
ゴミの焼却率は, 日本が世界第一位です. ゴミを燃やすことでCO2が排出されますから, ゴミを無くすということが非常に重要で, そういう意味でも, 「食品ロスの削減がCO2削減」に大変有効であるということです.
先ほど, 道経済部の太田主幹さまから電気自動車の話もありましたが, 実はこのランキングでは26位. あと飛行機の燃料, 「燃料費の燃費向上」は43位と, やはり, 最も取り組みやすいのは,「食品ロスの削減」であると言われています.
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このような社会課題を解決するには, いろいろなパートナーシップ, つまり, 様々な機関が連携し取り組まないと解決できないというふうに, SDGsでも言われています. できれば皆さまの中で, 例えば「クリーニング組合」様のように地域に拠点があるところは, 「フードドライブ」を設置していただければ, 「身近にあって, そこに食品を寄付する, 入れる箱がある」というのがわかれば, 沢山の消費者がお店に行くのではないかなと思っています. 最近では, イオンなどでも「フードドライブ」に取り組んでいます. 特にお子さんのいる家庭は学校教育の中でSDGsを教えていますから意識が高いと思いますので, 今までとは違う層の消費者の集客にも繋がるのではないかなと思います. 私共も, そういった運動に, もしご協力できることがあれば参加させていただきたいなと思っています.